

埼玉県草加市から来ていただいた
トヨタ GRS200 クラウン アスリート

走行距離は66,700キロ
ATF交換歴はおよそ
900キロ前の
65,800キロ時
ん??
これはどういうことかと言いますと
他の工場でトルコン太郎を使い
ATF交換をしたところ
直後から調子が悪くなり
困っているとの相談から始まりました
話を伺っていると
密閉式のクラウンでも
交換しているようですが
全体的にかなり作業に違いがありました
とてもそのような感じでは
できないだろうな
というのが第一印象でしたね
その作業内容から
想像する不具合の原因は
圧程度予想はできましたが
何分遠方であることもあり
相談から来ていただくまでに
少し時間がかかってしまいました
試運転 フルードチェック
問診 をしまして
弊社のやり方で再度
ATFの交換作業を
始めていきます


前の工場のやり方が信用できないので
すべてをリセットして欲しいとのことでしたので
オイルパンの脱着洗浄もしていきます
きれいにした後の写真は撮り忘れですね
探したけど無かった


もちろん
ストレーナも
交換していきますね

新しいストレーナを取り付け
オイルパンを組み付けます
しかしカメラを変えてからピンボケしまくりだな

密閉式のミッションではありますが
圧送式交換のためのオリジナルアタッチメントが
ありますので圧送交換&フラッシングができるのです

前回 15L交換しているとのことでしたので
この時点ですでに フィルターが見えています
どんなやり方であれ少しはきれいになっているようです
これなら余分なフルードを使う
必要はないだろうという判断をしました
それでもフラッシングは20分ほどしましたよ~

どうせ 一からやり直すなら
いいフルードをということで
体感できる高性能オイル
ニューテック NC-65
へATFを完全交換していきます
全容量を一気に交換することで
完全交換を目指しますね
交換率100%にはなりませんが
近くまでは行くと思います





元々の赤いATFの影響がありますので
薄緑にはなりきれませんが
性能的には問題はないと思います

交換前は 赤みもあり
きれいだねと話していたんですが
さすがにこれと比べると
別物です

デフオイルも交換することになりましたので
リフトアップしているついでに交換しちゃいますね
デフオイルは入っている量が少ないので
本来ならこまめに変えたほうがいいんです


マグネットへの鉄粉の付着がすごいんですよ

抜けたオイルは 700ccくらい?
でも1.3L入ったので
半分くらいしか入っていない計算に
なりますね
使用したオイルは
ワコーズの DF-90です

ATフルード調整には
車両診断機が欠かせません
これがないと正確な温度が測れないのです
油温確認からECUのチェックまで
見なきゃいけないのは沢山ありますからね
なおレベルゲージが無い車両は
この調整のためにかなりの時間を使いますので
時間に余裕をもって来ていただけると助かります

肝心の不調の件ですが
数日様子を見てもらい報告してもらいました
絶好調!!
だそうです
気になっていた不調は無くなり
(ここは作業内容の違いかと)
走りが滑らかになった
(これはNC-65のおかげかな)
この車両の作業で再確認しました
やはりこのATF交換作業は
手を抜いて雑にはできない作業だなと
最近
ATF交換したけど調子が悪いと相談が
増えました
話を聞いていると
共通点があるんですよね
やはり安く早くしようとすると
作業工程を削るしかないから
トラブルが起きるんだな
すいません
ちょっと愚痴ってしまいました
日々勉強し頑張りますので
よろしくお願いします