

次の車検が平成29年1月 ですね
車検の有効期間は2年なのでこの車両は平成27年1月に車検を通したことになります
で 修理を依頼されたのが 平成27年3月です
走行距離は7万キロ
某自動車整備工場と看板の掲げられている工場で車検を通した車なのですが
調子が悪いのと メーターにエンジンのマークが付くときがあるとの事でうちで見ることになりました
早速 診断機SSS-01 をつなげて診断していきます

入庫時にはチェックランプは付いていませんが 出ましたね

過去故障 P0135 O2センサヒーター系統作動不良
通常ですとO2センサ交換となるところなんですが
とても気になることがあるので別の角度から探ってみます
まずマフラーがうるさい

マフラーを溶接してあるんですが そこから排気ガスが漏れています

削ってみたら溶接が取れてしまった 溶け込んでいないみたいです

ちょうどいい大きさの鉄板がたまたまあったので
思いっきりクランプの跡が付いてますが気にしない
鉄板を貼り付け穴埋めしときました
一度穴の開いたマフラーは溶接が難しい
下からもぐって腐った鉄板を溶接しないといけないので

エアーエレメント 交換してないので目詰まりしてますよ
確認もしないで終わりでしょうね

スロットルバルブ こんなに汚れていたら調子も悪くなります
目の前のフィルターがあんなに汚れているんですもの

スロットルバルブ清掃しました これだけきれいになれば空気の流れも良くなるはず
アイドルポートも洗浄ケミカルを流し込んでおきました

こんなに汚れていました
真っ黒ですね

スパークプラグも真っ黒 相当カーボンが溜まっている模様でした

スパークプラグ取り付けはデジタルトルクレンチでトルク管理


エンジンをかけるとキュルキュルと音がするのが
恥ずかしいとの事で外ベルト交換
こう見るとかなり伸びてますな

ラジエータキャップが すごいことに
動きも硬かったのでキャップも交換です

冷却水を抜くとなにやら浮遊物が これは水垢ですね
電気ポットの底にある白い塊を見たことありませんか?
まさにそれです
「カルキ」と呼ばれているものですね
水道水に含まれているミネラル成分が結晶化したものです
という事は 交換歴はあるけども 水道水を入れたという事ですね
その交換もいつやったのやら
本来であれば LLCと工業用精製水で割るんですが
まずそのことを知らない工場が多すぎる
当社では精製水で希釈済みのスーパーLLCしか
使わないことにしてます
単価は高いけどエンジンにはだいぶ優しいですよ

交換手順が長いので普段やらない工場では手を出さないLLC交換

フロントバンパーを外さないとうまくできないのもやらない原因だよね
できなくはないんだけどとってもやりにくい

診断機sss-01のデータモニタを見ながらエア抜き作業
車両のメーターでは水温計も回転数もわからないので
診断機がないとわからないデータです

エンジンオイルも交換時期が過ぎていたので
オイルエレメントとあわせて交換しときました

アルミのオイルパンなのでデジタルトルクレンチでトルク管理

オイル管理はいまいち 見える範囲では汚れが目立ちます
定期的にオイル交換はしてください

整備しただけあって排ガスも数値が出ません

診断コードを消して試運転へ
帰ってきてもう一度診断すると
全システム異常なし
今回はO2センサは交換していません
エラーコードが出ているからと言ってセンサがダメとも限らないので
本当はカーボンが溜まっていたから
ワコーズのレックスとF1とかやりたかったけど
予算の都合上次回持ち越しにしました
整備してない車検をやったばかりなので
ただ車検を通すだけ ではなくて
きちんと整備しませんか?
壊れてからの修理 整備では
整備代金が高くなってしまいます
壊れないうちに予防整備しましょう
お待ちしています
しばらくはチェックランプは付かなかったみたいですが
ついに 付きっぱなしになってしまったそうです
残念ですがO2センサーを交換しました